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木の根もとのぬくもり

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鈴木秀子さんの著書の中に、こんなお話が載っています。

それは、鈴木さんが舞鶴でシベリアから引き揚げて来た60代の男性から伺ったお話です。
シベリアに抑留された方々は極寒の中様々な労働を強いられ、監視のソ連兵の虫の居所が悪ければ、例え真夜中であろうとも外に放り出されたのだそうです。
つまりは「凍え死ね」ということ。そんな中でどうやって生き抜いてこれらたかというと、新しい宿舎に連行されると、まずその宿舎の近くに大きな木があるか確認しておくのだそうです。
そして放り出された時には、その木の下に行き、皆で手をつないで木の幹にしがみつき一夜を明かしたのでそうです。

何故でしょう?

木の周りは雪国でも一番最初に雪が溶けるのだそうです。マイナス60度の夜に人の命を救うだけのぬくもりがあるなんて!とびっくりしました。

それと同時に仲間がいるということ。そのことも力を与えたのではないかと、鈴木さんは書き記されていらっしゃいます。

私はこのお話を読んだ時に、二つのエッセンスを思い出していました。

それは「ビーチ」と「オーク」という二つの木の花から作られるエッセンスです。ビーチはその大きく茂る葉が大きな影を作るように、周囲の人を批判的な目で見てしまう状態の時に使用します。またオークはその丈夫な性質があらわすように頑張りすぎてしまう状態の時に使用します。
どちらもそのマイナスの性質は周囲、自分とその対象は違ってもとても厳しい目で見てしまっている常態です。けれどもバランスが取れたときには人の命を救うぬくもりが木の根元にあるように、とても暖かいまなざしで周囲や自分を見つめ、はぐくんでいけるのではないかと思います。

まだまだ寒い日々は続きますが、その根底に潜んでいるぬくもりを感じながらこの季節を過ごしていきたいと思っています。
by sweetflowers | 2007-01-14 20:46 | フラワーエッセンス
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