暮らす服

少し前に、ある通販会社から「私たちの暮らす服」というタイトルのカタログが届いた。
いたくそのタイトルが気にいった私ではあったのだけれど、それはほんの少し前の自分を思い起こさせるからなのだった。

ワードローブはその持ち主が今どんな状態なのか、如実に表す、と思う。色やラインナップを見れば、その人の心の状態や生活スタイルがある程度見て取れる。
数年前、私のワードローブは仕事の場で着れる物が殆どで、それ以外の場でしか着る事のできない洋服は殆ど持っていなかったと思う。お給料の中でやりくりする関係上、という理由もあったけれど、何より心のバランスが悪かったのだと思う。仕事をこなすことに必死で、方向性も見えないまま、ただひたすらもがいていたように感じる。
その頃セッションで勧められたフラワーエッセンスは「子供のような無邪気さ」を取り戻すジニアであったり、頭脳を駆使することが多い人に「感情のぬくもり」を取り戻すナスターシアムであったりした。今から振り返ると、なんて痛々しいのだろうと思う。「喜び」というダイナミックな感情から切り離されていたのかもしれない。でも、その頃は今の自分が感じているほど「悲しい」とは思わなかったし、それよりもただただ疲れていたように感じていた。瑞々しいまでの心のしなやかさが失われ、感情を感じる幅が狭まっていたのだろう。きっと。

自分の人生が転がり始めたのは、ほんの小さなきっかけだった。「やすらぎの部屋」の美保さんからフラワーエッセンスクラスの受講を勧められ、数ヶ月間通うこととなった。たったそれだけのことだったと思う。

子供の頃、海に行くと波打ち際で波と遊んだ。波が引くとき、私の足が立っている場所にはひとつの流れができる。それが面白くて、足を色んな方向に出してみると、流れの向きが変わって、また別の方向に出してみると、また変わる。
フラワーエッセンスのクラスに通うことは、自分の足を一歩踏み出して、違う流れを作り出したのだろうと思う。

今、私のワードローブはあの頃よりずっと少ない。けれども、バリエーションは増えた。様々なシチュエーションで暮らす私がいて、様々な服がある。自分の暮らしと沿った服を見る度、私は嬉しくなる。

 「息苦しいワードローブには、もう戻りませんように」

そんな事をひっそりと願っていたりする、今の私である。
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by sweetflowers | 2005-05-31 01:42 | 日々のあれこれ | Trackback | Comments(0)
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