お茶の声を聴く

とある番組で、ある茶師の方を取り上げていました。

茶師、とはお茶をブレンドする人のことですが、ブレンドと言ってもただ混ぜるのではないのです。組み合わせた時にもっともおいしくなるお茶を仕入れるわけですが、そのお茶自身は最高級の品質と言うわけではなく、むしろ欠点があるようなお茶。けれども組み合わせた時に(合組みというのだそうです)「光るお茶」を仕入れるのだそうです。そして、余分なゴミを手作業で取り除き、軽い茶葉を飛ばす作業をしたり、香りが弱い茶葉であれば火入れをしてお茶を淹れた時に最も良い香りとなるように手を加えたり、と手間をかけ、磨き上げていくのです。

この茶師の方は、競技会で上位入賞を果たし得意になっていた頃、茶師である父から「お茶が見えていない」と言われ、なんと5年と言う長い間、模索する時期があったそうです。数ヶ月でも模索する時期が続くと苦しいと思うのですが、彼は「充分に模索する時間を周囲が与えてくれたことでこの時期を乗り越えていくことができた」といったようなことを話されていました。

例えば私がその立場だったらどうだろう?
何かと向き合っていく時間を充分に自分に与えられるだろうか?
あるいは自分の周囲にそうした人がいたとして、私はその人が自分自身で何かをつかめるまで、せかさずに傍らにいることができるだろうか?

物事には時期がある、ということを私はしみじみと感じるときがあります。それは「そろそろいいんじゃない?」なんていう自分の都合とは全く別の流れの中で、何かが育まれているのだと感じます。けれどもそのことに気付けるかというと、苦しい時期にはそれがなかなか難しい。世の中の物差しの中で「いい加減この辺でどうにかしないと」と頭で考えて、なんとか切り上げてしまおうとしたり。けれどもそれは、充分な時間を自分に与えることをも拒否してしまうことになってしまうのだろうと思います。

茶師の方はお茶と向き合っていくことを、「お茶の声を聴く」と表現されていました。さて私は?というとフラワーエッセンスのボトルを前に「花の声を聴こう」としますし、「相手の方の声を聴こう」と耳を傾けます。そして「自分の内面からの声を聴く」ことを大切にしていきたいと感じています。

でも・・・・これが一番おろそかになってしまうのでした。自分自身に対して充分に時間を割いていないからなのでしょうが、そういった意味では時間の使い方にもう少し優先順位をつけていきたいところです。
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by sweetflowers | 2008-06-17 23:48 | 日々のあれこれ | Trackback | Comments(2)
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Commented by 茶龍路(さりゅうろ) at 2008-06-21 23:33 x
 こんにちはー、そしてありがとうございます。この番組、見損ねてしまい、みんなから当然見たよね、と言われて小さくなっていました。 ふむふむ そんな内容だったのかと少しわかりました。
 最近、テレビでお茶の本格的な番組が多くて見直される方が増えているような気がします。茶龍路のことも見直して~。
Commented by sweetflowers at 2008-06-22 22:17
茶龍路さん、こんばんは。見損ねてしまったんですね。リンク先の記事は茂木さんの視点中心なのでちょっと違う部分もあるとは思いますが、そんな感じの内容だったんですよ(自己完結)
茶龍路さんのおかげでお茶をちゃんと入れることの大切さを見直しました。(それじゃ、ダメ?)
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