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今日を積み重ねる

続けていくことは大切だと分かっていても、まったく進歩がないように思える時には、そのことが本当に無意味に思えてしまうことがあります。

そんな時に目にした京セラ名誉会長稲森和夫さんの言葉を、少し長いですが引用いたします。


 しかし、目はいくら高いところを見ていても、足は地面を踏むことしかできません。夢や望みはいかに高くても、現実にはくる日もくる日も、地味で単調な仕事をこなすので精いっぱいでした。昨日の仕事の続きを一ミリでも、一センチでも前へ進めるために、汗をかきながら一生懸命、目の前に横たわる問題を一つひとつかたづけることに追われるうちに一日が暮れてしまう。
「こんなことを毎日くり返していて、世界一になるのはいったい、いつの日のことか」
夢と現実の大きな落差にうちのめされることもしばしばありました。けれども、結局のところ、人生とはその「今日一日」の積み重ね、「いま」の連続にほかなりません。
 いまこの一秒の集積が一日となり、その一日の積み重ねが一週間、一か月、一年となって、気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた-というのが私たちの人生のありようなのです。

生き方―人間として一番大切なこと
稲盛 和夫 / / サンマーク出版




私たちは結局は今にしか生きられず、今できることをやってしていくしかないのですね。焦りを感じたり、先の展開が見えないように感じる時はそのことを忘れて、先へ先へと考えてしまう。そんな時、この文章を思い出すと、「ああ、結局は今の一歩なのだ」と自分の中心に気持ちが引き戻されるように感じます。

そうして自分の気持ちがきちんと中心に戻ってくると、不思議なもので、物事がするすると動きだしたりするのです。

そういう中で、上を見上げる勇気をもらって、また歩き出せるのかなと、感じたりします。
by sweetflowers | 2008-08-14 23:12 | 日々のあれこれ
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