良い綿のお布団

実家の近所にお布団屋さんがあって、子供の頃その前を通るとよくお店のおじさんやおばさんがお布団を作っている姿を見かけました。窓が開いていることも多かったので、小学生の時は(そう、小学校の帰宅時間とお店の作業時間が合っていたのですね)おじさんたちの姿を見かけると「こんにちはぁ」と挨拶して通り過ぎるのが習慣でした。そうするといつもおじさんたちは作業の手を止めて挨拶を返してくれるので、子供心ながらに嬉しかったことを覚えています。

さて、お布団。

今使っているのは何年か前に今の家に引っ越した際に、母が持たせてくれたもの。引っ越しをする際にそれまで使っていたものを引き取って新しいものを用意してくれました。その時「この布団は良い綿を使っているから」と言われたのですが、実はその意味も良く分からず過ごしてきました。そんな中「そろそろ打ち直しをしたい」と思い見つけたのが石上寝具さん。親子で手作り綿布団を扱っているお店です。

23区内であれば取りに来て頂けるとのことで、昨日来て頂きました。現れたのは笑顔の優しいお父様。まずは重さを量るとのことで取り出した天秤棒を見て「あ!あのお布団屋さんで見たのと同じだ!」と懐かしく思いました。綿の質を見るために中綿を見ると「ああ、これはとってもいい綿を使っているね」と一言。

「ほら、中に黒いツブツブがあるでしょ?これは綿の実なんだよ。この布団ならあと5,6回は打ち直しして使えるよ」

そうなんだ。お母さんが言ってた「良い綿」って、そういうことだったんだ。

母なりのこだわり、なのでしょうか。

随分時間が経ってからではありますが、良いお布団で日々眠れる幸せを実は頂いていたようです。

親の心子知らずとはよく言ったもので、遅ればせながらではありますがそのありがたみを感じつつ。

お母さん、ありがとう。
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by sweetflowers | 2009-02-08 08:08 | 日々のあれこれ | Trackback | Comments(0)
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