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未熟でありながらも完全

人との出会いはとても不思議で、よくよく考えてみれば今自分の目の前にいる人でさえ、出会う前には出会うことさえ想像もつかなかった。

ほんの少し何かが違っていただけで、例えばその日そこに出かけなかったり、あの時そうすることを決めたりしなければ、出会うこともなかった人たち。そして出会った後も、時間を重ねていくことで自分の人生に浮き上がってくるつながり。

その瞬間瞬間をつかみ取って関係性を紡ぎ出していくことは、やはり不思議なことだと思います。

そうした人と人との関係性に潜む、魂レベルで決めたつながり気付かせてくれるのが、フォゲットミーノットのフラワーエッセンス。そのつながりに気付くことで自分の生きてきた時間や自分の存在そのものを肯定し、現実の世界が自分に送ってくれているプレゼントに人は気付いていきます。

それは例え悲しみの中にあっても、もう一度自分の人生を愛する機会となっていきます。

以前、しばらく会っていなかった知人が癌で亡くなりました。

そのことを知った時、私は自分のその時の状態に悩んでいました。そしてそこに至るまでのひとつひとつの選択に、疑問を持たずにはいられませんでした。どこかで何かを間違ってしまったような気持ちです。

その人が亡くなったとの知らせは、私の意識をその人と過ごした日々へと遡らせていきました。

知人に癌が見つかったのは、私が最後に会った日から2ヶ月ほど経った頃でした。

最後に会ったときは、お互いへの感謝の気持ちを伝えあいました。もしあの時自分が今の道に至る選択を先延ばしにしていたら、その感謝の気持ちを伝えることなく終わっていたかもしれません。そのことは、私の選択が間違っていなかったと再び思わせてくれました。

それよりもっと前、私が原因で関係性がギクシャクしたことがありました。それは私の未熟さ故、でした。

でも、その未熟な自分がいなければ感謝を伝えあった時間につながることもなく、そして今の私をそれらの体験が励ましてくれることもなかった訳で。

その事に気が付いたときに、人生という大きな流れの中では「未熟でありながらも完全だ」という状態があることが突然理解できました。

それは不思議なことではなく、未熟さや不完全さをも含むからこそ完全性なのだ、というシンプルなことなのでしょう。

そしてそれは私個人の人生だけではなく、この世界に流れる全てのものがそうなのだろうと思います。

その人が亡くなった知らせを受けた日。

心は不思議なくらいに静かで落ち着いているのに、ただただ泣けて仕方がなかった。

感情とは別のところで泣くってあるんだ、と思いました。

そんな風に自分を観察できるくらいに、冷静だったのに。

だけど、あれだけ泣いたこともなかったかもしれません。

本当に不思議な感覚だったけど。




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by sweetflowers | 2016-03-04 19:57 | 美しく豊かな人生を生きるヒント
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