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少し映画の話を~フランス映画「ミナ」

以前、あるインタビューを受けた際に、「好きな映画は?」という質問を受けました。

その時あげたのが、ロマーヌ・ボーランジェ主演のフランス映画「ミナ」。

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好きと言うよりは、少しおしゃれなフランス映画・・・のようなオープニングから悲劇的なラストに向けての展開があまりにも心が痛くて、映画を見た後数日間、心の重さが取れなかった・・・そのインパクトがいまだに忘れられない。

今調べたら、1993年に公開されていたんですね。

この頃は、エイズと言う病気が広く知られるようになった時期。「ミナ」の前年にロマーヌ・ボーランジェが出演した映画「野生の夜に」はこの映画の監督・主演であったシリル・コラールの自伝的映画で、この映画が完成した後にシリル・コラールはエイズで亡くなっています。

「野生の夜に」で第18回セザール賞新人賞を受賞した後に、ロマーヌ・ボーランジェが主演した「ミナ」。ロマーヌがほんっとうに!かわいかった!

ロマーヌ演じるミナとエテルという、冴えない二人の少女が友情を育み成長していく姿。やがて、ミナは新進気鋭の画家として脚光を浴びていきます。一方エテルは自分が思うような結果を出せずに悶々とする日々。けれどある手段を使ってジャーナリストして出世をしていきます。でもその「手段」がきっかけでミナとはケンカ別れに。

その後芸術家気質のミナは仕事も恋愛もうまくいかず、孤独を深めていく中、エテルと再び繋がり始めようとします。久し振りに会う約束をしたものの、エテルは家族との約束を優先してミナと約束した日程を変更します。

まさかそのことがミナを孤独に突き落すとは思わずに。

その後、ミナは絶望して、自殺をしてしまうんですね。

実は、私の心を重くしたのはこの映画の更に最後に描かれるあるシーンです。

この映画のストーリーテラーを務めた、ミナのいとこの女性。ラストシーンで、この女性がスタジオらしき場所で物語を語るシーンが映し出されます。まだ彼女が話しているにもかかわらず、スタジオでは後片付けが始まります。セットが片付けられ、スタッフが去り、電気が消され。

「私はここにいるのに!私の存在を無視しないで!」

暗くなった画面から、そんな彼女の悲痛な叫び声が響く。

なんというラストだ・・・・。

「自分」という存在に伴う不確かさ、「無名の存在」になっていくこと。

それは正に、光が消えていくようなものだとも思いました。

そしてもし、ミナにフラワーエッセンスを使うとしたら、一体に何を使うだろう?

一つは輝く個人性をもたらすサンフラワー、あるいは自己を確立させるエケネイシャか、自己価値というアプローチでバターカップなのか、それとも「私はここに居てもいい」という帰属意識をもたらすマリポサリリーか。それよりもハートにアプローチして、セイクレッドハートと言う選択もあるかもしれないし・・・。

最後は結局、フラワーエッセンスに辿り着いてしまいますね(^_^;)



by sweetflowers | 2017-04-07 23:16 | アートな時間
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