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心の雨ふり

「雨ふりの本。」というタイトルに惹かれて手にとった本。「そう言えば子供の頃は雨の日は嫌だ、なんて思わなかったかも?」と。別に濡れても気にしなかった気もするし、靴だって長靴があったし、最悪濡れちゃってもやっぱり気にしてなかったような気がする。田舎の、大雑把な子供だったなぁ、などと我ながら思ったりして。

この本の中には気象予報士である森田さんのインタビューが載っている。その中の「雨は不安定な状態を解消する為に降る」という一文と、「雨は、明るくおだやかな明日を迎える為の準備」という一文が大好きだ。

「そうだったのか」とシンプルに驚いたし、雨の降る仕組みなんて小学生の時に教えてもらった気がするのに、そんな風に捉えてみたことはなかったなぁ、と新鮮だった。

「泣きそうな空」なんて表現。相当凄い表現なんじゃなかろうか?ひょっとして・・・。

不安定な時に、人も泣く。何かの狭間で揺れ動き、でも泣くことでその間に潜むざらざらとした感情も、一緒に流していってくれる。「ああ、流れたなぁ」という感覚を心と体で味わえる。それが「泣くこと」なのかもしれない。だったら、心の雨ふりも結構気持ちいい。

ところで、「雨ふりの本。」の著者「十一月 空想百貨店」のHPはこちら。ご興味のある方はどうぞ。
by sweetflowers | 2006-02-06 22:41 | 日々のあれこれ
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