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根っこの実り

あまり出世欲がないせいか、自分が評価されていない、と感じたことはない。評価されるのはそれに値するリスクを負う必要があると思っているし、それだけのリスクを自分が負っている、とことさらアピールするほど負っているとも思っていない。なので、相応に評価を頂いていると思っているし、そこは我ながら器のちっせーやつで、平均以下じゃなければいい、という中途半端な意欲のなさ。でも、そう余裕を持って過せるようになった頃から、仕事もし易くなってきたように思う。

会社と言う目的を共有する組織に所属し、とは言えそれぞれの思惑や立場の交錯する場所。でも結局そこで一番大切なのは周囲やそして自分ともどうコミュニケーションをとっていけるか、と言うことだと思っている。そしてそれが大切なのは、家族と言う集合体でも同じ仕組みなのだ。

以前に弟と話をしていて、彼が向き合っているテーマが自分のそれと同じなことに驚き、家族っておんなじ根っこを持っているんだなぁ、と思った。そして根っこから木の幹へと伸び、四方へと枝葉が伸びるように、彼が向き合うテーマと自分のそれとが、それぞれの特性を帯びていてまた面白かった。

弟や妹が自分と共有するテーマに今向き合っているのだと垣間見える時が、たまにある。「ああ、こうすると楽なのに」と思う時もあるけれど、体当たりしなければ分からないこともある。横目で見つつ、「まぁ、頑張りたまえ」と言った気持ちになったりして、ちょっとは姉の余裕を見せたりする。彼らなりのやり方で彼らなりに取り組む姿を見ながら、ふと自分を見返して学ぶこともまたある。

ぶつかったり、離れたり、労わり合い、共有する。家族もまた、同じ目的を共有する集合体なのだと不思議な気持ちになる。そしてその受け継ぐ流れの中でどんなコミュニケーションを取っていけるのか。そして、それが実りの多さをもたらしてくれると信じつつ・・・・。
by sweetflowers | 2006-09-07 02:00 | 日々のあれこれ
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