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お塩の味覚

昨日は、友人達と「韓国は食べ物が安くておいしい」から「次は韓国旅行だ!」と盛り上がり、そして何故か「その前に韓国の味覚に慣れなくては」と青山の中心で一人が叫び、そしてそしてお店が分からず、結局渋谷の「吾照里」で味覚に慣れる練習を行った。(青山韓国料理屋の情報求む!)「練習を」と叫んだ友人曰く、「旅先ではその土地の味覚を出来るだけ味わいたい」というのが理由のようだ。成る程。

味覚というのは確かに慣れもあって、初めて食べた時はびっくりしても、慣れていくうちにおいしいと感じるものも結構あったりして、絶対、と思っていても意外に揺らぐ感覚かも?なんて私は思っている。

ところで、初台駅近くに焼き鳥屋?があって、「備長炭使用」と看板を掲げるそのおやじなお店に機会があって入ってみたことがある。丁度色々な「塩」が話題になり始めた頃だったから、一体どんな塩を使うのかちょっと気になっていたけれど、焼き鳥の上に軽やかに降り注がれた塩は、「赤いキャップ」の、昔からスーパーで売ってるあの「塩化ナトリウム」というやつだった。でも、これが不思議とおいしい。お肉のおいしさもあるけれど、でもこの塩が丁度いいのだ。ふと、「じゃあ、よそのお店で自慢気に出てくるあの塩は何?」と思った。

お塩にも色々特性があって、それが素材や調理法の特性とマッチして初めて活かされるらしい。そんなことがそれから暫くして分かったのだけれど、でも正直、普段食べるお塩はそこまでこだわらなくても良いや、というのが今の私のスタンスだ。それよりも楽しく作り、楽しく頂くことの方がよりおいしく頂けるだろうと思うし(ちょっと言い訳がましい?)、自分なりに得た情報の中で「これでいい」と思える食材で作ればいいかな?って思っている。それより「天然なんちゃらと書いてあるからおいしいだろう」「オーガニックだからいいんじゃない」と、パッケージや名称で安易に味覚をだましてしまわない方がいいのかな?なんて思ったりしている。

感じたものを感じたままに味わう。そんな食の楽しみ方もあるのかもしれない。そしてその驚きが食の世界を豊かにしていくのかなぁ?なんて感じている。
# by sweetflowers | 2006-02-05 10:34 | 日々のあれこれ

お断りの理由

友人が、先日自分の目の前で他の担当者に仕事を振られた事で落ち込んでいるようでした。話を聞きながら、もし自分がその立場だったら、以前の自分だったらきっと彼女以上に落ち込んでいたのではないかなぁ、なんて考えていました。

お断りの理由_d0018315_22275466.jpg本来自分がやっても良い仕事を、自分が苦手な為に他の人に振られてしまう。自分が万能ではない限りそれは当たり前のことではあるけれど、そうは言っても自分に駄目出しを出されたようで気持ちが揺らいでしまう。そんな感じだったと思います。

仕事の話だけではなく、普段の生活の中で自分が期待した反応が返ってこなかったり、断られたり、そんなことはたくさんあります。でもそれは単に「都合が合わない」ということなんだと、ここ最近になってようやく当たり前のこととして受け取れるようになってきました。断られることと自分の価値を結び付けることなく、「都合が合わないなら、今度合った時には宜しくね」と思えれば、断られる時も、そして自分が断る時も随分気持ちが楽になる。そんなシンプルなことに本当にやっと気が付いた、という感じでしょうか。

お断りの理由_d0018315_22281318.jpgそして改めて、出来事と自分の感情を無意識に結び付けていることの多さに驚き、侮れないなぁ、と感じています。でもそれを切り離していくことが上手く出来れば、きっとシンプルに、そしてスムーズに物事が展開していくんでしょうね。
# by sweetflowers | 2006-01-28 22:29 | 日々のあれこれ

陰から陽へと

陰から陽へと_d0018315_23401014.jpgもう一月前の話になってしまいますが、12/23の誕生日に、友人達と岩手を訪れました。岩手といっても南の方で、例年だと積雪も無く、前日まで確かにその通りだったのですが、訪れた正にその日に雪が降り積もっていたのでした。なんだか前日までとは違う時が始まったのだと目の前で見せられたようで、ちょっと不思議な気持ちでその日を迎えたワタクシでした。

ところで、前日の22日は冬至になるのですが、中国では正にこの日をもって陰から陽へ向かって行くと考えるのだそうです。私は生まれた時、半ば死にかけていて泣き声を上げなかったそうです。生まれた瞬間に泣く事で肺に初めて空気が送られる訳ですから、泣かない事は大変危険な状態。で、お医者様に体を叩かれて、その痛みで泣いたお陰で今こうして生きている自分がいます。陰から陽へと転化していくその日に、私自身も陰(死)から陽(生)へと転化させて生まれてきた。その意味はなんなんだろうかと、ふと考えてみたりするのでした。陰から陽へと_d0018315_23403523.jpg

この冬至ですが、一番夜の時間が長い日、とされています。陰を突き詰めたところで陽へと反転していく。その考え方がとても興味深いな、と感じています。陰と陽は正反対の位置にあると捉えていたけれど、陰を突き詰めた先に陽があるからこそ、その二つが必要なんだと私には思えるのです。

陰から陽へと_d0018315_2340517.jpgさて、ブラックアイドスーザンというフラワーエッセンスがあります。トラウマなど、自分の中で影となってしまった出来事に向き合い、それを乗り越える力をサポートしてくれるエッセンスですが、私はずっとこのエッセンスは「闇の中にある光」を見せてくれるエッセンスだと思っていました。でも、「陰から陽への転化」を知った時、自分の中にある「陰」を突き詰めていくことで「陽」へと転換し、その「陽」を広げさせていく、そんな可能性を持ったエッセンスではないかと改めて捉えなおしています。黒い花芯をぐるりと取り囲む黄色く、すっと伸びた花びら。その姿が、光を見つけるだけではなく、光そのものを更にその先へと大きく伸ばしていく。このエッセンスを必要とする人が、そんな可能性を実は持っていることを教えてくれているように感じ、なんだか勇気が湧いてくるのでした。
# by sweetflowers | 2006-01-25 23:42 | フラワーエッセンス